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ー屋根の断熱材の種類と効果的な断熱方法の選び方を解説!ー

2024.04.30

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屋根の断熱は、住まいの快適性を高めるために非常に重要です。

しかし、どのような種類があり、何を選べば良いのかわからない人もいるでしょう。

この記事では、屋根の断熱材の種類と効果的な断熱方法の選び方、さらに施工時の注意点を詳しく紹介します。

 

屋根の輻射熱対策

屋根裏が高温になるのは、輻射熱(遠赤外線を含む熱線が原因で発生する熱)が主な理由です。

太陽の熱で屋根があたたまると、その熱が下方に移動し、部屋の温度を上昇させます。

屋根に断熱材がないと、特に上階や屋根裏部分が高温になるでしょう。

しかし、適切な屋根断熱を施せば、屋根と空気層の間で輻射熱が遮断され、屋内の温度上昇を抑制できます。

屋根の断熱効果を発揮するには、断熱材と断熱方法の選び方がポイントとなります。

 

屋根の断熱方法

屋根の断熱方法には、屋根断熱・天井断熱・塗装断熱の3つがあります。

それぞれのメリットとデメリットについて詳しく説明します。

 

屋根断熱の基本

屋根断熱は、断熱材を屋根に設置する方法です。この方法のメリットは、主に2つあります。

・全体的に断熱効果が高まる
・屋根裏が居住空間として利用できる

屋根断熱によって、建物全体の断熱性の向上が期待できます。外気の影響を大きく軽減し、効果的な断熱が実現するためです。

これにより、屋根と天井の間の空間も効果的に断熱され、そのスペースを居住用として活用できます。

 

一方で、デメリットも存在します。

・工事コストが高くなる
・空調費が増加する
・断熱効果には限界がある

広範囲に断熱材を施すため、天井断熱と比較して工事費用が約10~30%増加する傾向にあります。

また、断熱された空間が広がることで冷暖房の使用範囲も広がり、その結果空調費が増加します。

さらに、断熱材の厚さには限界があるため、一定の厚み以上の断熱効果は期待できません。

 

天井断熱の基本

天井断熱は、断熱材を天井部分に設置する方法です。この方法のメリットは、主に以下の3つです。

・高い断熱効果が期待できる
・工事コストを抑えられる
・空調費を節約しやすい

天井断熱は、断熱材の厚みに制限が少ないため、優れた断熱効果が得られます。

断熱材を設置する範囲が狭いことから、屋根断熱と比べて工事費用が安く抑えられるメリットがあります。

また、断熱された空間が比較的狭いため、効率的な室温管理が可能になります。

 

しかし、デメリットも存在します。

・天井裏を居住空間として利用するのは難しい
・工事には専門的な技術が求められる

天井断熱では、天井と屋根の間の断熱が不十分であるため、天井裏を居住空間として使うのは難しいです。

未断熱の天井裏は熱や冷気が溜まりやすいため、外気の影響を直接受けやすくなります。

また、専門的な技術を要する天井断熱の施工は、業者によっては期待した断熱効果が得られないリスクがあります。

 

塗装断熱の基本

塗装断熱は、特殊な断熱機能を持つ塗料を使用して屋根を塗る方法です。

屋根は通常、約10年に一度の補修が推奨されていますが、屋根断熱や天井断熱の場合、一般的に屋根の外側の補修は行えません。

この方法のメリットは、屋根の補修が同時に行えることです。

 

一方で、デメリットとしては、屋根断熱や天井断熱に比べて断熱性能が劣る点が挙げられます。

断熱性能は材料の厚さに比例するため、塗装断熱用の塗料の厚さが0.1cm未満であることが影響します。

したがって、塗装断熱は主に屋根の補修を目的とし、断熱効果は二次的なものと考えたほうが良いでしょう。

 

屋根断熱に適した4つの材料

屋根断熱に利用される主な材料は、無機繊維、天然繊維、発泡プラスチック、断熱塗料の4つです。

それぞれ特徴があるため、よく理解した上で選びましょう。

 

1. 無機繊維

無機繊維を使用した断熱材には、ガラス繊維製の「グラスウール」や、鉱物を原料とした「ロックウール」などがあります。

これらの素材は、優れた防火性と防音性を兼ね備えている上、コストも比較的低いというメリットがあります。

一方で、デメリットとしてホルムアルデヒドなどの有害物質を含む可能性があるため、アレルギーを持つ方はシックハウス症候群を引き起こすリスクが懸念されます。

 

2. 天然繊維

天然繊維を使用した断熱材は、「羊毛断熱材」や「セルロースファイバー」などが代表的です。

これらの材料は有害物質を含まないこと、防音性や吸湿性が高いことが主なメリットです。

しかし、無機繊維の断熱材に比べて価格が2〜4倍ほど高く、また防虫性が低いというデメリットも存在します。

 

3. 発泡プラスチック

発泡プラスチックの断熱材としては、「硬質ウレタンフォーム」が一例で、プラスチックの発泡により気泡を形成して断熱性を向上させます。

湿気に強く、軽量で薄型であるため、効率的な断熱が可能です。

ただし、無機繊維と比べると若干高価で、コストは約2倍になります。

 

4. 断熱塗料

断熱塗料は、断熱機能を備えた塗料で、「ガイナ」などが代表的です。

屋根の修理と断熱が一度にできるため、追加の工事が不要というメリットがあります。

ただし、他の断熱材よりも断熱性は低めで、価格は無機繊維の約2〜5倍となります。

 

屋根の断熱方法と材料の選び方

屋根の断熱方法は、天井裏のスペースを使うかどうかを基準にすると良いでしょう。

天井裏を活用する場合は屋根断熱が適しており、活用しない場合はコストパフォーマンスに優れた天井断熱が推奨されます。

断熱材の選択には、コスト効率の良い「グラスウール」や「ロックウール」などの無機繊維を使うのが一般的です。

湿気対策を優先する場合は、天然繊維が適しています。

さらに、特定の建築構造に対して業者が推奨する場合は、発泡プラスチックの使用が適切な選択肢になることもあります。

 

屋根断熱材を設置するときの3つの注意点

屋根に断熱材を設置する際には、以下の注意点があります。

1. 複数の見積もりを取って適切な業者選びをする
2. 断熱性能を向上させるために屋根裏の換気を確保する
3. 効果的な断熱塗料を選択する

屋根断熱工事にあたり、複数の業者から見積もりを取り、価格と提供されるサービスを慎重に比較しましょう。

極端に安い価格を提示する業者や、工事内容が明確でない業者は避けるべきです。

断熱性能の最適化のためには、特に天井断熱を行う場合、適切な換気設備を屋根裏に設置すると効果的です。

また、塗装による断熱を選択する際は、信頼と実績のある高品質な断熱塗料を選びましょう。

 

まとめ

屋根に使用する断熱材と効率的な断熱方法の選び方、そして施工時の注意点について説明しました。

屋根断熱は、より快適な住環境を実現する上で不可欠です。

適切に断熱を施すことで、生活空間の快適さが向上し、より良い居住環境を確保できます。

効果的な断熱を通じて、快適な住まいを実現しましょう。

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