2024.04.19
庭をアウトドアスペースとして活用したいとき、ウッドデッキの追加は魅力的な選択肢です。
しかし、設置にかかる費用や、天然木材と人工木材では耐久性にどのような違いが生じるのかなど、いろいろと気になる点もあるでしょう。
この記事では、リフォームでウッドデッキを設置する際に考慮すべき木材の種類や費用などについて解説します。
ウッドデッキは、使用する木材の種類やデザイン、設置場所によって、コストが大きく変わってきます。
さらに、木材の種類によって必要なメンテナンスの頻度も異なり、これが維持費に影響を及ぼすでしょう。
ここでは、それぞれの木材の特性と、それに伴うコストに関して詳しく説明します。
ウッドデッキに使用される木材には、天然木と合成樹脂を使った人工木があります。
天然木の魅力は、その自然な外観と、経年変化によって味わい深くなる点です。
しかし、天然木は時間とともに表面が反ったり色が変わったりする可能性があり、これらを修正するための追加作業が必要になることもあります。
また、シロアリの対策・駆除も必要となり、年に一度は塗装のメンテナンスが必要で、これには時間もコストもかかります。
天然木材を用いたウッドデッキのリフォームを検討する際には、たとえばヒノキを使用した場合、1平米あたり約1万8千円、ウバ材の場合は約1万9千円が設置費用の目安です。
樹脂製の人工木材で作られたウッドデッキは、外見は自然な木材に似ていますが、実際には木粉と樹脂を混ぜ合わせ、熱と圧力を加えて成形したものです。
このため、表面が変形したり歪んだりするリスクはほとんどありません。
変色の心配もほぼなく、一度設置すればメンテナンスの手間がかからないのが大きなメリットです。
樹脂を主成分としていることから、シロアリの被害を受けにくく、腐敗することもないため、雨が多い屋外環境にも適しています。
ただし、樹脂を使用しているため、夏場は熱を持ちやすく、また衝撃に対してはある程度脆いというデメリットも存在します。
ウッドデッキには、パイン、杉、ヒノキなどの天然木材がよく使用されます。
これらは庭の装飾やプライバシー保護のためのフェンスにも用いられていますが、自然な経年変化や腐食、シロアリ被害などの問題に直面することがあります。
天然木材でウッドデッキを作ると、定期的な手入れを施してもおよそ10年後にはその外見が劣化するのが一般的です。
一方で、すべての天然木材が耐久性に問題があるわけではありません。
なかには、30年を超えて使用してもほぼ変わらない木材も存在します。
ハードウッドと呼ばれる種類の木は、その強度や耐久性から「鉄の木」と称されることもあり、変形や割れ、腐食の心配が少ないのが特徴です。
ただし、これら天然木材も、外見を維持するためには定期的にコーティング剤の塗り直しが必要です。
メンテナンスには手間がかかりますが、普通の天然木材に比べれば頻度は低いといえます。
「ウッドデッキにはどうしても天然木を使いたい!」という方には、耐久性と美観を兼ね備えたウリン材やイペ材がおすすめです。
リフォームでウッドデッキを設置する際には、その構造を支えるための柱の設置が必要です。
庭がすでにコンクリートで舗装されている場合は、直接柱を固定することができます。
しかし、庭が土や砂の状態である場合には、束石と呼ばれる土台用の石を設置する必要があり、これには追加の費用が生じます。
多数のリフォーム業者はウッドデッキ設置時の見積もりに束石のコストを含めていますが、含めない業者もあるため、契約前にはこの点を確認しましょう。
束石設置の際の一般的なコストは、1つあたり約1万円です。
また、ウッドデッキを設置することで屋外での活動時間が増え、プライバシーへの配慮から目隠しフェンスの設置を希望する方もいるかもしれません。
ウッドデッキと目隠しフェンスの設置をリフォーム業者に依頼する場合、2メートルのフェンス設置は約10万円が相場となっています。
ウッドデッキの設置に際し、同時に外構リフォームを行うことで、将来の生活がより快適になります。
ウッドデッキのほかにも、ガレージや屋根など住宅の外観を改善する人気のリフォーム項目を一緒にリフォーム業者に依頼することで、総額でどれくらいのコストがかかるのかを考えてみましょう。
木材を活用したガレージ設置には、2階をバルコニーとして活用できる木製ガレージがあります。
特に、ウッドデッキの設置にスペースの制約がある家庭にとって、木製ガレージはカーポートの代替として考慮でき、上部をウッドデッキのように使用することが可能です。
このタイプのガレージでよく用いられるウリン材は耐久性に優れており、金属製カーポートに匹敵するとされています。
ただし、天然木材を使用しているため、時間の経過とともに変色するリスクがあります。
年に1回の木材専用コーティング剤の塗布により、この変色を最小限に抑えることができるため、定期的なメンテナンスが重要です。
ガレージの設置費用は、1台分で約160万円、2台分で約250万円が目安です。
ウッドデッキは通常、むき出しの状態で設置されているため、天候に左右されてしまうことがあります。
そこで、屋根の設置がおすすめです。屋根があれば、雨天時でもウッドデッキの利用が可能になります。
ただし、既存のウッドデッキへの屋根の設置は簡単ではありません。
屋根の重量を支えるために新たな柱が必要となる場合があり、ウッドデッキの改修や部品の交換が伴うこともあるため注意が必要です。
また、現在のウッドデッキに屋根を設置することが不可能なケースもあるため、屋根とウッドデッキの同時リフォームがおすすめです。
リフォームの際にかかる総費用は、ウッドデッキと屋根を一括で設置する場合、概ね65万円前後となります。
リフォームでウッドデッキを取り付けるときのポイントについて解説しました。
木材の種類や費用などを考慮し、よく検討するのがおすすめです。
ウッドデッキの設置で悩んだときには、ぜひお気軽にご相談ください。
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