新築から時間が経つと、どのような壁紙でも傷みや汚れが目立つようになります。汚れが気になり始めると、多くの方が壁紙の更新を検討するでしょう。

 

また、新しい壁紙に替えるだけで、部屋の雰囲気を大きく変えることが可能です。しかし、壁紙リフォームを考えていても、種類が多く選ぶ際に迷う方もいるのではないでしょうか。

 

この記事では、多種多様な壁紙の種類や素材、適切な選び方について詳しく解説します。

 

 

壁紙の種類と素材

壁紙のリフォームを考える際は、まず壁紙の種類を知ることから始めましょう。壁紙にはさまざまな種類と素材があり、どのタイプのものが部屋や空間に適しているか、また各部屋に必要な機能を理解することが大切です。

 

素材も多岐にわたるため、それぞれの空間に適したものを選びましょう。

以下では、壁紙の種類を6つ紹介します。

 

 

1．塩化ビニール樹脂

塩化ビニール樹脂製の壁紙は、広く使用されている素材で、日本の多くの住宅で見られます。低コストでありながら、耐久性に優れているのが特徴です。さらに、掃除がしやすく、カビや汚れにも強いため、特にキッチンやバスルームなどの湿気が多い場所にも最適です。

 

さまざまな色や柄、凹凸のあるデザインが市場に出ており、多くの方がリフォームの際にこの素材を選んでいます。最近では、木目調や石目調などのリアルな質感を再現したデザインも増えてきており、インテリアのバリエーションが広がっています。

 

 

2．無機質素材

無機質素材の壁紙は、珪藻土やガラスなどの不燃素材を使用したものです。防火性に優れており、素材自体の質感や風合いが魅力です。無機質素材ならではの質感で、塗装されたような見た目を楽しめる点も大きなメリットです。また、湿度を調整する機能があるため、室内環境を快適に保つ効果も期待できます。

 

ただし、塩化ビニール樹脂製の壁紙と比べて継ぎ目が目立ちやすく、剥がれた部分から汚れや劣化が進みやすいため、施工には特別な技術が必要になります。施工後のメンテナンスも重要で、定期的な点検や補修が大切です。

 

 

3．紙製

紙製の壁紙は、主にパルプを基材としています。輸入洋紙、和紙、非木材由来の素材が使われていることが大半です。エコフレンドリーな素材であり、リサイクルが可能な点も魅力の一つです。

 

紙製の壁紙は、独特の重厚感や高級感が感じられるとともに音を吸収する効果があり、ほかの素材と比較して通気性に優れています。そのため、室内の湿気を適度に調整し、快適な空間を提供することが可能です。

 

ただし、水拭きができないため汚れやすい場所には不向きで、汚れが付くとシミになるリスクがあります。また、紙素材は経年変化による色あせが発生する可能性があり、定期的な交換が必要になるでしょう。

 

 

4．繊維製

繊維素材の壁紙には、天然の木綿や麻、化学繊維のポリエステルを使った不織布、シルクやサテンなどの高級素材が使用されています。濡れても破れにくい特性があり、高級感を演出できるため、新築時よりもリフォーム時に好んで選ばれることが多い素材です。

 

一方で、通気性が良い反面ホコリが付きやすく、汚れが落ちにくいデメリットがあります。また、燃えやすい性質があるため、火を使うキッチンには適していません。

 

 

5．機能性壁紙

壁紙リフォームを考える際には、新しい機能を持つ壁紙を選ぶことも重要です。耐久性の高い壁紙を選ぶことで、傷や汚れに対する抵抗力を高めることが可能です。

 

特に汚れが発生しやすい場所には、防汚機能付きの壁紙が適しています。トイレやペットのスペースといった臭いが気になる場所には、防臭機能付きの壁紙が良いでしょう。また、抗菌効果のある壁紙を選ぶことで、汚れや臭いの発生を抑え、細菌の増殖を防ぐことが期待できます。

 

断熱や遮熱効果を持つ壁紙は省エネに貢献し、光を反射するタイプの壁紙は電気の消費を抑える効果があります。

 

 

6．デザイン性の高い壁紙

リフォームで壁紙を選ぶ際には、デザイン選びにも悩むことも多いのではないでしょうか。素材や機能と同様に、使用する空間に適したデザインを選ぶことが大切です。壁紙のデザインは多種多様で、個性的なものから広く好まれるデザインまで幅広くあります。

 

気に入ったものを数種類ピックアップし、空間の用途やご家族の好みに合ったデザインを選びましょう。

 

ただし、リフォーム時の壁紙選びでは、将来の生活スタイルの変化も考慮することが大切です。あまりに特徴的なデザインは、使用者が変わったときに適応できない場合があります。

 

適切なデザインがわからない場合は、空間の用途や欲しい機能などを業者に伝え、アドバイスを求めるのも一つの方法です。

 

 

 

壁紙選びのポイント

壁紙は、部屋や空間に大きな影響を与えます。リビングのように家族が長時間過ごす場所では、穏やかな雰囲気の壁紙を選ぶと良いでしょう。また、キッチンのように汚れやすい場所では、掃除がしやすい機能を持った壁紙が適しています。汚れに強く、手入れが簡単な壁紙は清潔さを保ちやすく、寿命も延ばせます。

 

子ども部屋には、成長に対応できる素材がおすすすめです。寝室にはリラックスできる雰囲気で通気性の良い壁紙を選ぶと、快適な睡眠環境がつくれます。このように、壁紙リフォームを検討する際には、住む人や部屋の機能に合わせて選ぶことが大切です。

 

また、クロスの下地となる壁の現状に合った壁紙を選ぶことも重要です。リフォーム前には、業者に壁の状態を診断してもらい、最適な壁紙リフォームを提案してもらいましょう。

 

 

 

まとめ

壁紙リフォームを検討する際は、素材や機能性、デザイン性を生活スタイルと空間の用途に合わせて選ぶことが大切です。壁の状態や生活スタイルに合った適切な壁紙を選ぶことで、理想のリフォームが実現できます。

 

とはいえ、壁紙の種類は多岐にわたるため、どれを選べばよいか迷うことも。そのような場合は、壁紙リフォームの専門業者に相談し、アドバイスを求めると良いでしょう。

 

当社においても、壁紙張り替えは内装リフォームのなかでも人気があり、数多くのご依頼をいただいております。豊富な実績と経験を活かし、お客さまのご要望に沿った壁紙をご提案することが可能です。壁紙の持つ機能についても丁寧にご説明いたしますので、お気軽にご相談くださいませ。