キッチン、トイレ、バスルームなど水回りのリフォームを考えている場合、工事にかかる日数が気になることでしょう。

水回りリフォームで特に心配なのは、設備が一時的に使用できなくなることです。

水を止めなければならないため、トイレやシンク、お風呂が使用できなくなり、非常に不便です。

リフォームにかかる大まかな日数を知っていれば、あらかじめ対応策を立てられます。

今回は、水回りリフォームにかかる日数について、場所ごとに解説します。

 

水回りリフォームにかかる日数【キッチン編】

水回りリフォームにかかる期間は、数日～1か月と施工内容によって大幅に異なります。

ここでは、3つのケースを例に日数の目安を見てみましょう。

 

キッチンのみのリフォーム

ガスレンジやシンクが一体型のキッチンをその場で交換する場合は最短で2日、最長でも1週間あれば作業が完了する見込みです。

既存キッチンの解体と新品キッチンの運び込みや設置作業だけなら、2日程度で終わりますが、電気や水道などの追加工事を伴う場合、最大で1週間程度必要となります。

リフォームの内容によっては水を全面的に停止する必要があり、トイレや洗面所など水回りの利用が一時的に不可能になることもあります。

水道設備が停止する予定時間を事前に施工業者から確認しておきましょう。

 

内装変更を含むリフォーム

キッチンだけでなく、床や壁紙の貼り替えなどの内装変更も伴う場合、工事にはおよそ5～10日かかります。

内装の変更に必要な日数は、施工する部屋の大きさによって異なります。

部屋が広いほど、それに比例して作業時間も長くなります。

工事によって騒音が発生する可能性があるため、事前に近隣住民への挨拶を忘れないようにしましょう。

 

キッチンの位置変更を含む全面リフォーム

キッチンの配置を変更する作業やオープンキッチンへのリモデルなど、より大規模なリフォームでは必然的に工期が延びる傾向にあり、10日～1か月程度の日数がかかります。

キッチンを別の場所に移設する場合は水道、ガス、電気の配管や配線作業が必要となり、床や壁の改装作業が加わることもあります。

また、キッチンに隣接する家具や家電の移設も必要になることが多いでしょう。

リフォームのスタイルや希望するレイアウトに応じて工期が長くなる可能性があるため、施工業者には事前に詳細を相談し、計画を立てることが重要です。

 

水回りリフォームにかかる日数【トイレ編】

トイレのリフォームは、水回りリフォームのなかでも比較的短期間で済みます。

ただし、作業中はトイレを使用できなくなるため、リフォームにかかる時間や日数を事前に知っておくことが重要です。

 

トイレ本体を交換するリフォーム

トイレの本体だけを交換する場合、作業時間は約2～3時間です。

ただし、背面に収納を設けるタイプへの変更など内装工事も伴う場合には、最大8時間程度の時間が必要になります。

また、便座のみの取り替えの場合は1～2時間で作業が完了し、比較的簡単な作業なので自分で行う方もいます。

 

トイレ本体の交換と内装工事を行うリフォーム

トイレ本体を交換し、さらに床や壁紙を張り替える内装工事を行う場合、どこまで張り替えるかによって工期が変わります。

たとえば、トイレ本体の交換と同時に床を張り替える場合は3～4時間程度で完了しますが、壁紙も張り替える場合は８時間程度かかるでしょう。

 

和式トイレから洋式トイレへ変更するリフォーム

和式トイレから洋式トイレへの切り替えは、単純な交換作業よりも時間がかかります。

家やトイレの具体的な状況にも左右されますが、和式トイレの撤去から洋式トイレの設置までには、新しい配管の敷設や内装の修正が必要になることから、約3日間の工期が見込まれます。

この期間中はトイレを使用できなくなるため、リフォーム期間中の代替えトイレの使用計画を事前に立てておきましょう。

一時的にホテルや月極マンションへの滞在を検討するのも一つの解決策です。

 

水回りリフォームにかかる日数【浴室編】

浴室のリフォームは、ユニットバスと在来式浴室のどちらかによって、必要な作業日数が変わります。

いずれのケースでも、リフォーム作業は数日間続くため、この期間中は入浴ができなくなります。

したがって、リフォーム期間中に利用する入浴方法について、事前の計画を立てておくことが重要です。

 

ユニットバスに変更するリフォーム

ユニットバスは、浴槽・壁・床・天井が一体となっており、製造後に現場で組み立てを行うもので、日本の浴室に広く普及しているタイプです。

既存の浴室がユニットバスの場合、リフォームにかかる日数は比較的短く、特にバスタブのみの交換であれば1日で終了することもあります。

バスタブ以外にも、天井や壁、床のリフォームを含む全面リフォームを行う場合、工期は4～6日ほどを見込む必要があります。

 

在来式浴室からユニットバスへ変更するリフォーム

従来式浴室、またはタイル浴室とも呼ばれるこのタイプは、鉄筋コンクリートの基礎上に土台や柱を構築し、防水性を高めるためにタイルを施す方式です。

ユニットバスにリフォームする際には、まず既存の浴室の床や壁を取り壊し、新たな基礎を築く作業から始める必要があります。

このような構造変更が伴うため、リフォームには比較的長い日数が必要となり、特に浴室の面積が広い場合は、作業完了までに10日程度を見込む必要があります。

 

まとめ

水回りリフォームに必要な日数は、リフォームの対象となる場所や範囲、さらには施工業者の対応によっても異なります。

一部の業者は迅速に作業を進めてくれる一方で、ほかの業者はより時間をかけて慎重に作業を行うということもあるでしょう。

今回紹介した水回りリフォームにかかる日数はあくまで参考程度と考え、実際の工事日数については直接業者に確認することをおすすめします。