2024.06.14
屋上の防水工事は、多くの建物にとって非常に重要なものです。しかし、頻繁に行うものではないため、工事のタイミングに迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、屋上防水工事が必要となる理想的なタイミングを解説するとともに、防水工事の必要性と具体的な工法についても紹介します。
所有する建物の屋上防水工事のタイミングにお悩みのオーナーさまは、ぜひ最後までご覧ください。
屋上への防水処置が必要な主な理由は、雨漏りを防ぐことと、建物の構造部分を保護することの2つです。
時間の経過とともに、屋上の防水層は徐々に劣化し、雨水が建物内部に侵入しやすくなります。雨水の侵入は雨漏りだけでなく、建物の骨組みの腐食を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
商業ビルやマンション、工場などの屋上は、住宅の屋根とは異なり平らな場合が多く水の流れが悪いことが大半です。水はけが良くない環境は雨水の侵入を助長し、建物の鉄骨部分のサビを発生させます。サビにより建物の躯体部分が腐食することで、結果的に耐震性にも影響を及ぼす懸念があります。
屋上は雨風や紫外線に直接さらされるため、建物の中でも特に劣化しやすい部分です。したがって、建物を安全に保つには、屋上の状況を定期的にチェックし、必要に応じて防水工事を行うことが重要です。
防水工事を検討するタイミングは、主に以下の2つです。
建物がこのような状況であれば、屋上の防水工事を行うことを検討するとよいでしょう。
屋上に劣化のサインが見られたときは、防水工事を施すべきタイミングです。わかりやすいものとして、以下のような状態が見られます。
紹介した例はすべて、防水層の性能が衰えてきたことで起こる現象です。メンテナンスせずに劣化を放置すると、防水層と下地の間に水が浸透し、建物内部に水漏れを引き起こす可能性が高まります。劣化サインが見られたら、速やかに防水工事を行いましょう。
屋上防水工事を検討すべき時期の一つは、前回の施工から約10年が経過したときです。一般的に、屋外で施される防水工事の寿命は約10年〜15年とされており、耐用年数を過ぎると防水性能の低下が見られます。
外見上は問題がなくても、防水機能の衰えにより雨水が浸透し、結果として大規模な補修が必要になることも少なくありません。高額な修繕費用を避けるためにも、防水工事は10年を目安に計画的に行うことをおすすめします。
屋上の防水工事の方法には、主に以下の4つがあります。
各工法にはそれぞれ特徴があり、建物の条件に応じて最適な方法を選択することが重要です。適切な防水方法の選定が難しい場合は、専門の防水工事業者に相談すると良いでしょう。
以下では、4つの工法の特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。
シート防水は、塩化ビニル製のシートを使用して防水層を形成する方法で、さまざまな建物の屋上で広く利用されています。耐紫外線性や耐熱性、摩擦に強いといった特性を持ち、約10年~15年の耐用年数を持っています。
広範囲に適用でき、コストパフォーマンスが高く、施工期間も短い点がメリットです。ただし、シートの接合部分や端が剥がれやすいため、高い技術力が必要です。
アスファルト防水では、アスファルトを含んだルーフィングシートを下地に広げ、その上からコンクリート層を施します。耐久性が高く、一般的に約15年~25年の耐用年数が期待され、工場やビルの屋上に適しています。
ただし、コストが高く施工時間も長いというデメリットがあります。また、施工時の煙や臭いが発生するため、周辺環境への配慮が必要です。
ウレタン防水は、液体のウレタン樹脂を下地に塗り重ねて防水層を形成する工法です。低コストでの施工が可能であり、屋上の形状に左右されずに美しく仕上げられます。
一方、耐用年数は約8年~10年と比較的短く、硬化作業に時間がかかるという点がデメリットです。また、紫外線の影響を受けやすいため、5年ごとのトップコートの再塗装が推奨されます。
FRP防水は、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)を利用した防水工法です。FRP製のシートを敷き、その上にポリエステル樹脂を塗布して防水層を形成します。軽量で高い防水性と耐久性を持つため、屋上を駐車場として使用する建物に推奨される工法です。
耐用年数は約10年~25年であり、コストはほかの方法と比べてやや高くなります。また、FRP防水は伸縮性が低いため、建物が大きく揺れるとひび割れが生じるリスクがあります。紫外線にも弱いため、定期的なトップコートの再塗装が必要です。
屋上防水工事を適切に行う時期は、主に屋上の老朽化が明らかな場合や、前回の工事から10年以上経過したときです。定期的に屋上を点検し、以下のような老朽化の兆候が見られる場合、雨漏りが発生する前に防水工事を検討しましょう。
管理している建物で老朽化の兆候が見られる場合は、早急に専門業者へ相談することをおすすめします。
屋上防水工事には「シート防水」「アスファルト防水」「ウレタン防水」「FRP防水」という4つの主な工法があります。これらの方法から最も適したものを選ぶには専門知識と技術が求められるため、実績豊富な施工業者に依頼することが重要です。
当社では、防水工事のご依頼を承っており、施工場所や目的、ご予算に合わせて適切な工法をご提案いたします。
所有する建物の屋上防水工事をお考えの方は、ぜひ当社へお気軽にご相談ください。
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